株式会社 明石設計事務所

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鹿島町デイサービスセンター
◆はじめに
 福祉サービスにおいて最も重要なことの一つは、利用者と援助者とのよりよい人間関係の形成ではないかと考えました。利用者の生活(環境、歴史、思想、こころ)を尊重し、その状況を把握し様々な側面からサポートできる施設をめざして!

 本施設は、福島県相馬郡鹿島町にて、現在着工中の施設であります。鹿島町の「老人介護等福祉ゾーン」の一画に位置し、第2のデイサービスセンターとして完成を待ち望まれている施設であります。ちなみに第一号デイサービスセンターも当社の設計であります。
<配置・平面コンセプト>
◆配置計画
  施設を東西・南北軸とL型に配置して冬季の北西の吹き下ろしの風を防止し、来客者のアクセスを容易にします。

◆ゾーニング
 1.事務室を施設の中心に配置することにより、日常動作訓練室、休養室が見渡せ管理運営を容易にします。
 2.施設内がホールをかいして全体を見渡せ利用者が迷わず、わかりやすい室配置とします。
 3.日常動作訓練室には多目的便所を隣接させ、介助者及び利用者の使用動線を短くします。
 4.一般便所は面積に余裕を持たせ車椅子での利用も可能にし、介助者及び利用者に使いやすいものとします。
 5.脱衣室及び浴室も便所同様、面積に余裕を持たせ介助者及び利用者に使いやすいものとします。尚、前室を設け入浴後の安らげるラウンジ的空間を創ります。
 6.更衣室は脱衣室と事務室の中心に設け、介助者の使用動線を短くします。
 7.相談室(ボランティア室)と休養室を隣接させることにより、遊戯、劇等の催し物の時の控え室と利用でき、フレキシブルな使い方を容易にします。
 8.厨房は2面の道路接する北東側に配置し、搬入アクセスを容易にします。
 9.日常動作訓練室にはテラスを設け、室内と屋外との一体感を持たせます。又、テラスには庇を設け、物干しスペースとしても活用できます。
<デザインコンセプト>
周囲に里山、緑が広がる敷地に建つ建物として、風景に調和する湾曲した屋根とし周囲に溶け込み、自然で違和感のないファーサードを意図します。
また、正面(南面)にはガラススクリーンを採用することにより十分な採光の確保、来客者の確認のしやすさ(管理、防犯)、施設内の活気を外部へ伝えることを担います。
北面にはハイサイドライト(側面上部ガラス)の設置により、柔らかな光を施設内に取り込みます。
その他、屋外機置き場、浴室前坪庭、厨房サービス通路の目隠しには木製ルーバーを採用し、木製の特徴である『親しみさ』『柔らかさ』を表現します。
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